「儲からない」「単価も売り上げも上がらない」「クレームを言いつけてくる」
ときどき、そんな悩み・愚痴のようなお問い合わせを頂くことがあります。
では、なぜそんなお客さんばかりがそのお店に来るのでしょう?
実はそういったお客さんを集めているのは、そのお店自身なのです。
例えばの話ですが、「たまねぎ1個10円!安いよー!」って常々言っていると、そういう安いのが大好きなお客さんが集まってきます。
そして、たった10円なのに、「これ、美味しくなかったわよ」「これ腐ってたわよ」なんてクレームをつけてきます。
そうすると、スタッフ、オーナーは謝るしかありません。
たった10円のために、お詫びに行かないといけないかもしれません。
それでどれだけの時間的ロスをすることか・・。
そして、その謝罪のことで、どれだけスタッフやオーナーの気持ちが萎えるか・・・。
それを考えたら、当たり前の値段で売ることがいかに大事か、お分かりいただけるのではないでしょうか?(当たり前の値段で売って、その品が悪ければそれはお店側の責任)
わたしが会社を立ち上げたとき、ちょうどあの震災があったころでした。
2011年の3月1日に会社を作り、その10日後にあの大地震が来ました。
広告代理店として設立前から決まっていた仕事も、広告自粛の影響で全部無くなりました。
つまり、会社を作ったものの、仕事は無い。そんな状況だったわけです。
やばい!!
とりあえず、何でも仕事を獲って、お金にしていこう!
そう思って、いろいろな仕事を受けました。
赤字になるような仕事はありませんでしたが、1案件で3,000円くらいしか儲からないような仕事もありました。
低単価の仕事、安いけど儲からない仕事、価格と仕事の分量が合わない仕事・・・。
そんなものまで、いろいろと手を出しました。
でも結果的に、それで分かったことがあります。
「お客さんの顔色を伺って、仕事をしても儲からない。
お客さんが値段を決めるんじゃない、こっちが決めなきゃならん。
弊社の考えや方向性と合わないお客さんの仕事は断ろう」
そう決めて、仕事を選別受注していきました。
もちろんそうすると、一時的には売り上げも落ちました。
でも、今となって分かることですが、良いお客さんだけが残りました。
今、仕事を進めていく上で、常に思っていることがあります。
それは、「嫌なお客さんは、ライバルにくれてやる(ライバルなんていないけど、まあ分かりやすく言うために、ライバルと書きました)。どうぞ、他で買ってください」ということです。
だから、「安くならん?」って言われても、「なら、他でどうぞー」って言うてます。
(もちろん、少しの値引きをすることはありますが)
これって、別に強気に商売をしているわけではないんです。
ただ、売る側と買う側は対等であるべきと思っているから、そう言えるのかもしれません。
安くしたからまた買ってくれるかと言えば、そうでもない。
でも安くしたら、絶対にこっちの利益は減る。
利幅の大きい商品ならともかく、広告の仕事って基本的にマージン商売ですから、10%、20%くらいマージンしかないわけです。
それなのに、値引きしていたら、なんのために仕事しているんだろうってなっちゃいます。
だから今も広告の仕事はいろいろとさせてもらっていますが、基本的に値引きはしません。
それでも毎月、新規のお客さんからご依頼も頂きますし、定期的にご依頼を下さるお客さんもたくさんいます。
下記に弊社の考え方、こんな会社と付き合っていきたいというものを書き出してみました。なかには、下記をご覧になられて「これは合わない」って思われる方もいるでしょう。でも、それは結果的にはお互いにとって、良いことだと思います。
- コツコツやる方
- 最新のツールでもどんどん活用してみようという方
- 値段ありきで、値引きが重要な方はアウト
- スケジュールや約束事を守る方
- 日常、マイナスなことばかりを口にしない方
まだまだ他にもありますが、代表的なものを書き出してみました。まあ、これらは常にわたしのブログやFacebookで発信していることの延長線にあることなので、ご理解頂いている方も多いとは思いますが・・・。
お客さんもどこに仕事を依頼するか選べます。
しかし、こちら(売る側)も選べるんです。
この事実(↑)を、ぜひ覚えておいてください。
ちゃんとした値段、適正な値段で商売していきましょう。
そうすることが、儲かるため、売り上げを上げるための第一歩です。
そしてそれが引いては、オーナーの、スタッフの心の充足感にも繋がっていくと思いますよ。
毎日ワクワクして仕事をしていきたい!
そのためには、ワクワクできるお客さんとやっていきましょう。
(↑ ぜひご覧くださいね)