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いいね職人 宮野秀夫です。
（地方自治体、商工会議所、アップルストアなどでビジネスに
直結する実践的なfacebookセミナーを年間40回講演）。

福岡県久留米市や小郡市、うきは市などで回転寿司を展開する「海鮮ろうど」。

ほとんどのお寿司が105円ということもあり、お昼時や夜の時間帯はいつも人が多く、人気店となっている。

実はわたしもランチタイムには週一のペースでここを訪れているヘビーユーザー。

105円という値段でこれだけの寿司が食べれることに、大きな魅力を感じていた。

しかし、数日前に久しぶりに行ってみると、何か雰囲気が違う・・・。

いつもよりお客さんが少ないのだ。

「なんでだろう」　そう思って、席につくと・・・。

★一部、価格改定を行いました

こんな張り紙が置いてあるではないか。

どうなったのかと思って、メニュー表を見てみると。

・鯛

・ズリ

・カンパチ　

・生サーモン

・天然車エビ　など

こういった私が好きなネタが全て値段がアップしている。

その値段もなんと一皿160円になっているのだ。

値上げの理由として、「材料費の高騰などにより」と書いてあるのだが、どうも釈然としない。

そもそもいきなりの60%アップの価格改定というのが、果たしていいのかというのが疑問なのだ。

いきなり60%もの大幅な値上げは、消費者にはどう映るか？

そこで、数人に電話で聞いてみた。

Aさん「値上げになったの？ほんと？残念だなあ。105円というのが魅力だったのに」

Bさん「まあこれまで105円でやってきたのが不思議だったから。価格改定もしょうがないんじゃない」

こんな感じで、いろいろな意見があった。

しかし、今回聞いてみた数人には、共通した答えがあった。

それが、「事前に告知してほしかったし、値段が上がりすぎよね」というものだ。

そして、「これからは行く回数減るかもね」ということをほぼ全員が言っていたのだ。

これは、お店側にとっては、厳しい意見である。

私も最近、ここには行ってなかったので、今回の料金改定が突然なのか、事前告知があったのかはよくわからない。

（たぶん、無かったような気がする）

しかし例え、事前告知をしていたとしても、いきなりの60%アップという点が妙に引っかかるのだ。

もし、缶ジュース（120円）がいきなり60%アップの180円になったら・・・。

もし、100円DVDレンタルがいきなり160円になったら・・・。

おそらく、購買意欲が減り、買い控えが起こることは間違いないだろう。

ある人は、他にもっと安いところを探して他店に行くかもしれない。

企業努力はしたのだろうけど・・・

わたしが言いたいのは、60%もの価格アップをする前に企業努力（コスト削減）をして、少しでも値上げ幅を圧縮すべきであったのではないかということなのだ。

もちろん、「海鮮ろうど」としても企業努力もされたと思うし、それでの結果が値上げなのだろう。

でも、残念ながら消費者には、それ（企業努力）があまり感じ取れなかったのだ。

だから、「今後は行く回数が減るかもしれない」という意見に至ったのではないだろうか。

船の原油代も高値が続いているし、養殖魚の飼料代も高くなっている。

だから、今回の価格改定もやむを得ないといえば、そうかもしれない。

しかし、消費者の反応はシビア。

昨日まで同じ値段だったものが、内容は変わらないのに、値段だけが上がったら・・・。

それに納得する消費者がどれくらいいるだろうか？

わたしも「集客コンサルタント」として、飲食店を始め、美容室、住宅会社、通販会社などいろいろなジャンルの企業の集客のお手伝いをさせてもらっている。

中には、売上アップを目指して、「単価を上げていかないといけないですね」ということで、価格改定をアドバイスするところもある。

しかし、そのやり方を一つ間違えば、常連さんの心は離れていき、売上増どころか一気にお客さんが減ってしまう可能性もあるのだ。

景気が上向いているのは、間違いない。

ただ、庶民がそれを実感するのはまだまだ先のこと。

給与がアップしない中で、いつも楽しみにしている商品の値段がいきなりアップすることに納得できる消費者は少ない。

今回の事例を通して、それを感じた。

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