沖縄から帰ってきたら、数枚のFAXが届いていた。
そのFAXは、ある美容室のオーナーさんから。
実は数か月前から、その美容室の集客に携わらせてもらっていて、
集客という面では効果が出てきており、先日も「今日も満員御礼でした」というメッセージをもらった。
そんな美容室にも、実は大きな課題がある。
というか、この課題は美容業界全体の課題と言ってもいいだろう。
それが、【人材確保】の問題。
どこの美容室も、「新しいスタイリストを募集しても、応募がない」という状態がここしばらく続いているのだ。
この美容室も同じで、「良いスタッフが採用できれば、新しい出店もしていきたい」という状況にかかわらず、なかなか良いスタッフが集まらない。
人材難から新規出店をしたくてもできないという、
そんな苦々しい状態が続いている。
これには、業界の問題もあって、例えば東京では美容専門学校を卒業しても、美容師にならない学生がなんと半分以上もいるそう。何百万というお金をかけて学校に通ってせっかく資格を取っても、美容師にならない。
美容業界の現状は、そういった状態なのだ。
「宮野さん、何か良いスタイリストが来るような策はありませんかね?
ある程度、お金はかけてもいいと思っています」
その美容室オーナーからはこんな相談をされていた。
そこで、わたしが提案した方法は、ネットを活用してスタイリストを集める方法。
少しばかりお金はかかるが、なかなか集まらない紙媒体の求人よりも効果があると見込んで提案してみた。
「それ、やってみます」
そのオーナーの一言で、ネットを活用したスタイリストの募集がスタートした。
まず、わたしが最初にオーナーさんにやってもらったこと。
それは、「うちのサロンはどんな特徴があって、どういった方と一緒に働いていきたいか」を書き出す作業である。
それを書き出してもらったのが冒頭に触れたFAX。
全部で原稿用紙14枚にもわたる大作である。
これを読んでみて、「絶対にイケル!」と私は確信した。
- うちのサロンはこんな想いでやっています
- ランナーへの教育体制の充実ぶり
- 美容業界全体の悪しき体質を改善していきたい
- 美容師という職業をもう一回、子供がなりたい職業ランキングの上位にしたい
- 女性スタイリストが安心して子育てできる職場づくり
このほかにも、たくさん素晴らしいことが書いてあった。
そしてここに書いてあった内容は、
このサロンに何度も足を運んだことがある私なら分かる嘘偽りない事実ばかりだった。
だからこそ、「これはイケル!」と確信したわけだ。
あとは、これを形にしていき、ネットを通してたくさんのスタイリストに見てもらえば良いだけ。
そこは、わたしの仕事になるが、ここはそう難しいことではない。
全国の美容院オーナーの皆様、
「どこか良いスタイリストがいないかな」とお悩みの皆様、
ネットを活用して求人活動をしてみませんか?
紙媒体がダメだとは言いませんが、ネットの方が今は効果があると思います。
実際に、業界は違いますが佐賀のあるサロンでは、ブログとホームページを活用することで、良いスタッフを採用することができました。
そしてその入社してきたスタッフが言うには、「検索してどんなお店なのか、確認しました。そのときに、ブログもじっくり見ましたよ」と言っていた。
若い層こそ、「まずは検索!」
そういう時代なのです。
集客ツールとしてネットも無視できない時代ですが、求人手法としてもネット(自社ツールによるもの。大手求人サイトなどではない)を活用することが必要不可欠な時代となってきています。
ライバル店に良いスタッフを取られる前に、まずはやってみませんか?